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風の国から Vol.1
by Peko 大統領選挙に対する国民の関心は高く、また、候補者への思い入れは強いようですが、こうしてみている限りではとても静かなものです。選挙が近いせいか、町には凛々しいカーキ色の制服を着た2人組の警官の姿をよく見かけます。でも、警官よりももっと目につくのがアイスクリーム屋さんです。道行く人は老若男女を間わず(スーツ姿の会社員まで)アイス片手に歩いています。100ペソ(日本円で50円くらい)で日本でいわゆるダブルの姿で、かつ一回り大きめのものが買えます。ただしこれが現地では「シンプル」という単位です。別に倍の値段で「ダブル」があるのですが、果してどんな代物が出てくるのか、恐ろしくてまだ買ってみたことはありません。味は種類と店で当りはずれがありますが、まあまあってところです。 私たちはとても元気にやっています。ことば(スペイン語)は、まだ10%くらいしか理解できていないように恩いますが、チリの人たちは、相手が日本人であってもおかまいなしに機関銃のごとく早口でまくしたてるので仕方ないか…なぁんて。 あさって、南に下る列車に乗ります。次の目的地は列車の終着駅の街、プエルト・モンです。 いよいよパタゴニアの旅が始まります。 では、また。 サンチャゴにて 1989.11.8 |
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